ブラジリアンワックス脱毛を選択

まず、どうやって脱毛するかを調べます。なんとなく色々な手段があることは知っていたのですが、調べてみるとその手段の多さに驚きます。

真っ先に決めたのは、自分で剃毛するのは避けるということです。なんせ、場所が場所です。しっかり目視したことのない場所も含まれています。素人が簡単に手を出していい場所ではありませんし、絶対に満足のいく仕上がりにはならないでしょう。

除毛クリームという手段もありますが、「顔とデリケートな部分には使用不可」とあります。やはり専門家に任せるしかない。

かと言って医療脱毛も抵抗があります。その抵抗は施術に対するものではなく「永久脱毛」という部分です。僕は、まずはお試しで1回なくしてみたいのです。もし快適でなかった場合に後戻りできないのも困ります。

そこで、最終的に行き着いたのはブラジリアンワックス脱毛です。VIOにワックスを塗り、乾燥させたらワックスを毛ごと一気に剝がしとる。乱暴極まりない。

刺激が欲しかった僕にはぴったりです。そしてブラジリアンワックスの良いところはまた毛が生えてくるという点。僕のようなお試ししてみたい人間にはぴったりです。

「メンズ ブラジリアンワックス」で検索すると思っていた以上に施術してくれるところが多いことに驚きます。年の瀬ということもありお休みのところが多く、選択肢は少なかったのですが、清潔そうで料金が安すぎないところから勘で選び予約を入れます。なぜか「施術」という名の付くサービスは安すぎると敬遠してしまいます。

「全部やっちゃって」クールに対応

当日、まず驚いたのは施術する方が女性ということです。メンズ向けのサロンはてっきり男性が施術をしてくれるものと勝手に勘違いしていました。

スパで働くアジアの女性
写真=iStock.com/andresr
※写真はイメージです

しかし、ここでやめるわけにはいきません。38歳独身男性。わざわざ年の瀬に脱毛に来ておいて施術が女性と知った途端に尻っ尾を巻いて逃げるわけにはいかないのです。

平然と「ああ、そうなのね」くらいの余裕の表情で脱毛の経験の有無など簡単なカウンセリングを受けます。

デザイン脱毛と呼ばれる台形や三角形などの形状で毛を残す施術もあることに驚きますが、「ああ、そうなのね。でも、全部やっちゃって」と余裕の表情で返します。

本当は、初めてだから優しくしてねとか言いたかったし、VIOを一気にやるのか、Vをやった後にIOと続くのかも聞きたかったし、最悪皮膚が剝がれたりしないのかとか、まさか施術するの初めてじゃないよね、わりと経験あるよね等々、20個くらい質問したかったのですが、相手が女性であることでかっこつけてしまい、クールな自分を演じてしまったのです。本当にめんどくさい。