資産を築くためにはどんな投資をすればいいのか。人気投資ブロガーのたぱぞうさんは「成長が期待できるものに投資するのが原則。日本株ではなく、米国株が候補になるのは、この30年の実績をみれば明らか」という――。

※本稿は、たぱぞう『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

海辺のミントグリーンとピンクの家
写真=iStock.com/CherylCasey
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預金だけでは資産を築けない理由

セミリタイアのためには、ある程度の資産を築き、そこから運用益を得る必要があります。資産が多く準備できれば働いて得る収入は少なくて済みますし、資産を早く準備できればセミリタイアの実現時期を早めることができます。どうすれば効率的に資産が築けるか。ここからは具体的な資産形成についてお話ししましょう。

株が上がった。金が、ビットコインが上がった。都心部の不動産価格も上昇した。という場合、通貨の価値は弱まった、という見方もできます。それに気付かずに預金だけを続けていては、いつまで経っても相対的に資産が増えることはありません。

通貨の価値は下落している傾向があり、その他のさまざまな資産の価値が上がっているのは事実です。そうしたことからもセミリタイアのために、株などの資産に投資する必要があることがわかります。

投資対象には、「ぺーパーアセット」と、「ハードアセット」があります。ペーパーアセットとは、株式や債券など、手軽に投資できる資産です。現在は電子化されていますが、もともとは株券、債券、という紙ベースで発行されていたこともあり、ペーパーアセットと呼ばれます。

一方、ハードアセットとは、不動産などの実物資産を指します。ペーパーアセットとは、値動きの要因や特性が異なります。例えば不動産投資で得られる家賃収入は、株ほど上下動は激しくない傾向にあるため、インカムは安定しやすくなります。