「運は運を掴むために自らをコントロールする人のもとにしか来ない」

人生は実力だけで切り開けるものではなく、運に左右されることは多い。だが、不運を嘆くのではなく、運をつかむ努力をしろ、というのが佐々木監督の教えだ。佐々木監督は雑誌の取材に「運というのは、運をつかむために自らをコントロールしている人のもとにしか来ない」(『致知』2010年3月号)と答えている。大谷はこれを忠実に実践しているように見える。

目標達成シートの左下に「人間性」の要素を加えさせたのも同様だろう。大谷はそこに「感謝」「礼儀」「思いやり」という項目を書き、自らのポリシーにした。そのことが今、誰からも愛され、監督やチームメートからサポートされて異次元といわれる存在を作り上げたのである。

もちろん大谷と菊池の活躍には両親の影響も大きいだろう。抜群の身体能力を授け、それを伸ばす環境を与え、謙虚で素直で努力を惜しまない人に育てた。そのベースの上に、岩手の恩師・佐々木監督の指導が加わった。

オールスターゲームだけでなく、それに先立って行われる、優勝賞金1億円超のホームランダービー(日本時間13日9時)にも出場する大谷。そして、菊池。岩手県の人々は、この2日間、地元校Hanamaki-Higashiが生んだスターのせいで仕事は何も手につかないに違いない。

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