原因のもう1つは、書くネタが尽きていること。この場合、文書作成ツールを閉じて、もう1度頭の中でアイデアを練りましょう。更なるインプットが必要な段階です。本やネットで、使えそうな話題がないか探しましょう。

書くネタがない場合、国が実施した調査を入れるのもおすすめです。総務省をはじめ、日本の省庁は実にバラエティに富んだ調査をネットで公開しています。「国の調査によれば」と調査を紹介すれば、説得力が増し、相手の関心を引き寄せることができます。

上司にバズる企画書の書き方

ビジネスの場における企画書や提案書については、内容ももちろん大切ですが、まずはタイトルで目を引くことが大切です。最初に目に触れる文章が読み手の心に響かなければ、そのあとの文章に興味を持ってもらえません。「シンプルに『企画書』というタイトルで十分じゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、読み手にとって、どんな内容が書いてあるかわからないまま文章を読むのは非常に苦痛です。最初に内容を端的に示せば、中身もすっと頭の中に入ってきます。

『超ライティング大全―「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい』(プレジデント社・刊)識者による新刊。フォーマット通りに書くだけなのに「いいね!」が激増。バズる記事を書くためのテクニックをわかりやすくまとめた一冊。
『超ライティング大全―「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい』(プレジデント社・刊)識者による新刊。フォーマット通りに書くだけなのに「いいね!」が激増。バズる記事を書くためのテクニックをわかりやすくまとめた一冊。

上司の心に響くタイトルのポイントは2つ。まずは、メリットを入れること。たとえばコストカット施策の企画書を作るときは、ストレートに「コスト削減」とタイトルに入れましょう。「この企画書を読めば得しますよ」と読み手にアピールすることが大切です。

メリットを入れたら、次は数字を入れることがポイント。コストカットの提案なら、それによっていくら削減されるのか、具体的な金額を書いていきましょう。「500万円コストカットできる4つの施策」のような感じです。具体性が伴うことで読み手の興味をそそります。

もちろん、これはビジネス文書だけでなく、SNSやブログ記事などにも言えることです。タイトルにメリットと数字が入っていれば、読み手への訴求力が高まり、クリックや「いいね」の数を増やすことができます。SNSやブログでバズりたい、また上司にバズりたいという人は、「メリットを入れる」「数字を入れる」という2点を意識していきましょう。

書くだけでバズる魔法の言葉

先ほど、「プロのコピーライターのようなうまい表現は不要」と述べましたが、初心者でも簡単に使いこなせる「バズる表現」はいくつかあります。図の「POINT3」にいくつか挙げてみました。スパイスのように、タイトルの仕上げに使ってみてください。

POINT3 これを使えばOK!バズる言葉10選

前述の、「年500万円コストカットできる4つの施策」というタイトルにスパイスを加えてみましょう。「今、500万円コストカットできる4つの施策」「500万円、徹底的にコストカットできる4つの施策」のような感じです。素材を生かしたスパイスのような「バズる表現」が、私の新著『超ライティング大全──「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい』にて大量にまとめられています。ぜひ手に取って表現の幅を広げてみてください。

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