幸せな老後のためにはなにが必要なのか。老後問題解決コンサルタントの横手彰太さんは「熟年離婚を選ぶ人が増えているが、あまり勧められる選択肢ではない。男性も女性も、離婚をしてしまうと老後生活はジリ貧になる恐れが高い」という――。

※本稿は、横手彰太『老後の年表 人生後半50年でいつ、何が起きるの…? で、私はどうすればいいの??』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

男性に鍵を渡す女性
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「夫婦の7割は夫に不満あり」熟年離婚は増加トレンド

夫婦の3組に1組が離婚をするという話も時々聞きますが、それはあくまでも形式上の離婚。別居をしていなくても心理的に二人の心が離れていれば、それは離婚状態にあるといえます。

30代の女性の7割は夫に対して不満を持っており、不満を抱えたまま老後を迎えます。実際、50代になっても変わらず女性の7割が夫に不満が多い。ですから心の離婚は、3組中2組という数字となってしまいます。

熟年になると突然、妻から離婚の宣告をされる可能性があります。しかし残念ながら夫は、妻からの離婚宣言をほぼ覆せません。

1960年代前半の離婚件数は年間約7万組だったものが年々上昇を続け、2002年にピークの約29万組に。以降減少を続けて今に至ります。

離婚数自体は減少トレンドにありますが、熟年離婚は実は増えているのです。

50歳以上の離婚件数は1990年に約2万組だったものが2000年には2倍以上に急増しています。

50歳以上の離婚件数の推移(男性・女性合算)

専業主婦が当たり前だった時代から、女性の社会進出が進み共働きが当たり前になったことで女性の生活力がついて、離婚件数を押し上げているものと考えられます。

夫からすれば、パート勤めや専業主婦だった妻がまさか離婚したいなんて思わないことが多いようです。離婚をしても一人では生活していけないと、タカをくくっているのでしょう。残念ですが、もうそのような時代ではないのです。