赤ちゃんが夜なかなか寝ない、夜泣きする、昼寝もしない。そんな悩みを解消するにはどうすればいいのか。乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんは「赤ちゃんの睡眠の問題は、『誤った常識』が原因であることが多い。特に『4つの大きな誤解』に注意してほしい」という――。

※本稿は、愛波文『マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。

母親と赤ちゃんの悩み産後意気消沈
写真=iStock.com/monkeybusinessimages
※写真はイメージです

まじめな親ほど誤った常識に振り回される

乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文です。

お母さんたちから睡眠の悩みを聞いていると、子どものために一生懸命やっていたことが実は逆効果だったということが多くあります。そこで、ここでは子どもの睡眠について押さえておくべきポイントを紹介したうえで、よくある誤解を4つ紹介します。科学的に正しい方法を知れば、寝かしつけがきっとラクになりますよ。

【誤解1】夜は早く寝かせたほうがいい

一分一秒でも早く寝かせようとすると、ママもパパもイライラして毎日疲労困憊してしまいます。

大切なのは、「1日に必要な合計睡眠量がとれているかということ」「寝付いてから90分で訪れる最も深い睡眠をきちんととること」のふたつ。

ただし、何時に寝てもいいというわけではありません。できるだけ早く寝かせるために、たとえばごはんは作り置きをしておいて夕食時間と就寝時間を早めるなど、早寝のための準備をしておくのもいいでしょう。

また、寝る1時間前はテレビ、スマホ、タブレットは見ないようにし、激しい遊びもしないようにしましょう。ゆったりとした睡眠環境を整えて、質の高い睡眠と成長を促してあげましょう。