会社のカルチャーが自分に合うかはとても重要

これからは、会社のカルチャーが自分に合うかどうかが、シナジーを得るためにも非常に大きな要素となります。

採用する会社側にとっても、働く個人にとっても、カルチャーフィット(会社の文化への適応)しない状態は、お互いを破壊的に不幸にさせます。もちろん人間ですから、100%フィットするというのは非現実的でしょう。ただ、お互いが納得できるレベルにまですり合わせをしていく努力が求められると思います。

今は多くの会社がホームページやSNSなどを通じて、自社の運営方針や大切にしている価値についてメッセージを発信するようになっています。写真などのビジュアルなどからも、普段の仕事ぶりが垣間見えるようになっています。

こうした発信を見れば、会社のカルチャーが自分に合う・合わないは、おおよその想像がつくはずです。

ソーシャルメディア
写真=iStock.com/anyaberkut
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口コミサイト、現役社員、立地から雰囲気を見極める

例えば、日本でいうと、メルカリやサイバーエージェント、GMOといった会社はカルチャーに独自性を感じます。こういった会社に合う人もいれば、絶対的に合わない人もいます。合う・合わないというのは良い・悪いの問題とはまったく無関係です。

ただ一つだけ断言できるのは「合わない会社で働くべきではない」ということです。

近年は、企業口コミサイトの情報も充実しています。

代表的なものを挙げれば、「オープンワーク」「転職会議」「エン ライトハウス(旧カイシャの評判)」などの口コミプラットフォームがあります。こういったもの以外に、実際に企業で働いている人に話を聞いて、会社の雰囲気を総合的に把握しておくことが大切です。

ちなみに、会社の立地も多少はカルチャーと連動しています。特に大手企業はオフィスに多額の投資を行うため、立地とカルチャーを紐づける傾向があります。大手町のシャキッとしたカラーを重んじる企業もあれば、渋谷のように若々しく躍動的な雰囲気を重視する企業もあるわけです。

このように複数の観点から会社のカルチャーを見極めていく姿勢が重要です。