国会議員を監視する「自粛警察」の様相
新型インフルエンザ対策特措法と感染症法の改正案は、修正協議で、大幅に野党に譲歩。主導権は野党側が握っていた。この修正協議でも「銀座問題」は与党に重くのしかかっていた。
自民党内では金田勝年元法相が国会近くのホテルで秘書らと4人で会食をしていたことも明らかになった。金田氏の場合は、昼食で人数も4人ということで、どこまで問題視すべきかについては、議論もあるだろう。
ただし、国民世論や、マスコミは国会議員を「上級国民」として監視し、何かあればただちにやり玉にあげ続けるのは間違いない。コロナ第1、2波のころに問題になった「自粛警察」に似ている。
31日投開票の東京都千代田区長選では、自公推薦の候補が小池百合子東京都知事が推す候補に苦杯を喫した。1月26日の配信記事「『コロナ禍の選挙は投票率が高い』地方選で自民党が負け続ける根本原因」で紹介したように地方選での与党の苦戦は続く。この問題での逆風は、与党側に強く吹いていると考えた方がいいだろう。