疾患の改善や予防効果が期待できる

ウイルス感染を予防するための鼻うがいは、原則として朝と夜の1日2回行います。症状に応じて回数を増やしてもかまいません。では、鼻うがいはどのように行えばいいでしょうか。実は鼻うがいには2つの方法があります。

堀田修『ウイルスを寄せつけない!痛くない鼻うがい』(KADOKAWA)
堀田修『ウイルスを寄せつけない!痛くない鼻うがい』(KADOKAWA)

ひとつ目は簡単な「上咽頭洗浄」です。スポイトやお弁当用のしょうゆ入れなどを使います。頭を後ろに60度ぐらい倒した状態で、鼻に少量の食塩水を注入します。口に流れてきた食塩水は、飲んでしまってかまいません。

二つ目の方法は「本格的な鼻うがい」です。上咽頭だけでなく鼻腔もしっかり洗えます。この「本格的な鼻うがい」を行うときに必要な「鼻うがい容器」は、本書で詳しく触れていますが、自分で簡単に手作りできます。自分で作るのが面倒な人は、さまざまな種類の鼻うがい専用器具が市販されているので、それを利用することもできます。

「本格的な鼻うがい」は、食塩水を鼻うがい容器に入れて、少し前かがみになり一方の鼻から食塩水を入れます。このとき「エー」と声に出しながら行えば誤嚥の防止になります。片方の鼻に入れた食塩水はもう片方の鼻と、一部は口から出てきます。最初は濡れてもいいように、入浴のときに行うのがおすすめです。

このように鼻うがいは、上咽頭や鼻腔を洗浄することでさまざまな疾患を予防したり改善する効果が期待できます。鼻うがいを習慣にしていると、風邪をひきにくくなったと感じる人もいるようです。

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