分類の基準は、「直近でいつ、そのモノを使ったか」

「今日使ったモノ」は①日次フォルダ、「今週使ったモノ」は②週次フォルダです。捨てるか捨てないかを判断するのは、いったん後回し。直近の使用実績をベースに、主観を交えず、淡々とモノを仕分けましょう。

4つのフォルダに当てはまらないもの(1年以上使っていないモノ)は、「保留=迷い中フォルダ」の箱に詰めてください。ぬいぐるみや写真立ては、「使う」という観点では4つのフォルダのいずれにも当てはまらないので、いったん「迷い中フォルダ」に入れます。

フォルダ分けが完了したら、モノの定位置を決めていきます。基本は、優先順位の高いほうから、日次フォルダ→週次フォルダ→月次フォルダ→年次フォルダ→迷い中フォルダの順で家の中に置く場所を設定しましょう。

使わないけど捨てられないモノの対処法

モノの頻度・シーンごとに、適切な場所に配置していくといっても、モノへの愛着や部屋の広さには個人差があります。

「毎月使うモノ」までは誰もが部屋に収まりきるはずですが使用頻度が低いモノや、使わないけれど愛情があるモノは、その人の趣味や価値観によって量にばらつきがあります。キャンプとファッションが趣味という方であれば、それだけでクローゼットは簡単に埋まってしまいます。仕事柄、本や書類を資料として自宅に置かざるをえない方もいらっしゃるでしょう。押入れやクローゼットの大きさも、人それぞれです。

自宅の散らかった掃除でイライラする主婦
写真=iStock.com/Slavica
※写真はイメージです

人は1人当たり平均で1500点ものアイテムを所有すると言われています。段ボール箱にすると20~30箱程度です。あなたの家の間取りでは、それだけのモノが入るスペースがあるでしょうか? 地方にお住まいの方や、都心でも専用のストックルームや施設内収納庫のある住宅にお住まいの方なら、豊富な収納スペースがあり、「年次フォルダ」のモノも含めて問題なく家に収まります。しかし一般的な都市住宅にお住まいの方は、この年次フォルダを収める途中で、家に入らなくなるケースが多いです。

数年に一度しか手に取らないモノは「手放す」

部屋に入りきらなかった場合にまずやることは、年次フォルダの再精査です。年次フォルダにも当てはまらないモノ、つまり「1年に1回も手に取らないモノ」は、残念ですが、死蔵品化しています。たとえ使う用事がなくても、愛着があるモノであれば、1年に1回くらいは手に取って慈しむ時間があっても良いはず。1年以上も手に取る機会がないモノは、あなたにとって本当に不要なモノかもしれません。

使う頻度も数年に1回もないし、愛を持って手に取るわけではないけれど、捨てるのはもったいないというモノは、年次フォルダに入れず、「手放すフォルダ」に入れましょう。すぐに捨てる必要はありません。捨てる以外にも、売る・譲る・寄付する・貸すなど、自分以外の人が活用してくれる場所は多くあるのです。それでも踏ん切りがつかないモノは、「迷い中フォルダ」に分類して、いったん避けておき、後日改めて判断しましょう。