カバンとは「自己投資」

政治家に必要なカバンとは違い、ビジネスパーソンに必要なカバンとは、自己投資です。自分にお金と時間を投資していけば、いずれは価値ある知的資産が形成されていきます。

社会人になってから自費でビジネススクールに通った人なら、その学費と引き換えに、そこで学んだ知識と、学校に集った人たちとの人的繋がりという資産を手に入れることができます。

英語力を強化するために自己投資していた人が、日系企業から外資系企業に転職した際に、その語学力が幸いして年俸が大きく増えたという例があります。

お金を掛けずにすぐできる自己投資は「隙間時間の有効活用」

自己投資はお金だけでなく、誰にも平等に与えられた「時間」の使い方も対象になります。移動時間や空いた時間に暇つぶしをする人と、情報収集する人とでは、時間の経過と共にその学習量に差が出ます。

酒井光雄『不況を乗り切るマーケティング図鑑』(プレジデント社)
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自分にどれだけお金を掛けたか。自分のスキル向上にどれだけ時間を使ったか。それがあなたのカバンの中身になります。

時間という自己投資をする際の最良の方法は、隙間時間の有効活用です。移動中の公共交通機関の中、お昼休み、歯磨きしている時、入浴中、就寝前などが狙い目です。歯磨き中や入浴中などは、動画コンテンツを見るには最適な場所と時間です。

読書(紙とデジタルブックの両方)をする際は、仕事に役立つビジネスコンテンツと私生活を豊かにするカルチャーコンテンツを使い分け、隙間時間毎に読むコンテンツを変え、同時並行に読み進める方法もあります。

仕事に疲れてとてもビジネスコンテンツを見る気がしない時は、カルチャーコンテンツだけにして気分転換を図ります。

まとまった時間を捻出しようとすると、負担が掛かり長続きしないものです。そんな時は5分や10分という隙間時間を有効に活用しましょう。これだけで何もせずにいた人とは、カバンの中身の差は開いていきます。

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