金融資産の3割を現金で保有し、調整を待て

今回のコロナ危機でもそうであり、その前のリーマン・ショックも同じだが、暴落ともいえる下げ局面でいかに果敢に攻めて買えるかが、資産を増やすうえで重要なポイントになる。

また、10%程度の調整は株式市場では頻繁に到来する。このような調整もまた、資産を増やすうえで重要なタイミングになる。

下げ相場ですかさず買うためには、常に資産の一部を現金で保有しておくことが肝要である。私は常々「金融資産の3割を常に現金で保有せよ」と言っている。3割は多いと思えば、2割でもよい。

現金さえ保有しておけば、下げ相場で買いを入れることができる。そして、株価が上がりすぎたと感じれば、資産の一部を売却して現金化する。そうすれば、現金を保有しながら、下げ相場で再び安く株式を購入することができる。

投資家が「最もやってはいけないこと」

投資家が最もやってはいけないことは、下落相場で狼狽売りをすることと、上昇相場で空売りを行うことである。

下落相場では、むしろ保有している資金を利用して、保有株を増やすべきである。そして、ある程度高くなった時点で一部を現金化し、また下落を待つのだ。

ただし、半分以上資産を売却するようなことは行わないほうがよい。株価はいずれ上げていく。その機会を失ってはもったいない。

2021年も動乱相場が到来するだろう。10%から15%程度の下げは複数回あるだろう。その時がまさに資産を増やすチャンスである。資産を増やす人はそのような場面で買い、減らす人は底値近辺で投げるだろう。

両者の資産額の差は、期間が長くなればなるほど大きくなる。