プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2020年版)」を作成した。調査対象会社3749社のうち、平均年収が低い「ワースト500社」を集計したところ、大手メガネ小売チェーンを運営するビジョナリーHDが255万3000円でワースト1位となった。「ワースト500社」のランキングをお伝えする――。
ワースト10社の平均年収は約285万円
プレジデントオンラインは、全上場企業の「平均年収ランキング(2020年版)」を作成した。基にしたデータは直近の年次決算期における有価証券報告書(2019年7月期~2020年8月期)。データ抽出では企業価値検索サービスの「Ullet(ユーレット)」の協力を得た。
このうち平均年収が低い「ワースト500社」を集計したところ、いずれの企業も全上場企業の平均年収630万円(商工リサーチ・2020年3月期決算「上場企業1803社の平均年間給与」調査)を下回った。またワースト10社の平均年収は約285万円だった。10社の内訳は、小売業が5社、サービス業が3社、不動産業、ガラス・土石製品が1社ずつだった。
ランキング全体で年収は増加傾向だ。前年のデータがない21社を除いた479社のうち対前年比アップは241社、ダウンは233社、同額推移は5社だった。
全上場企業のうち最も平均給与が低かったのは、大手メガネ小売チェーンの「メガネスーパー」などを運営するビジョナリーHDだ。平均年収は255万3000円で、昨年から530万8000円下がった。これはワースト500社のうち、前年比の下げ幅が最も大きかったことになる。同社のIR担当者は「新入社員の配属先は、昨年まで販売会社などさまざまだったが、今年は76人すべてビジョナリーHDにしている。そのため昨年より数値が大きく下がった」と話す。