医学部入学後も親の経済的な負担はゼロなワケ

校内で優秀な成績をキープし、高校から推薦を受けて、群馬大学医学部を県からの修学資金貸与を希望する「地域医療枠」で受験したGくん。倍率約3倍の難関を突破し、合格を射止めた。

修学資金は、卒業後に県内の特定病院に勤務するなどの条件を満たせば、返還が全額免除される。同様に、所定の条件を満たせば返済免除になる全日本民主医療機関連合会(民医連)からの奨学金も受けており、週1、2回の塾講師のアルバイト代を加えれば、学費も含めてGくんの生活にかかる費用は、母の負担なくすべて賄える。

「合格した日は祖母も交えて、自宅で3人でお祝いをしました」

「相手の立場に立って考えられる人になるんだよ」――多くを求めなかった母が、唯一自分に言い続けてきたこの言葉を胸に、Gくんは患者の立場に立ち、心に寄り添える医師を目指している。

小中高でかかったお金は392万円全明細

小中高でかかったお金は392万円全明細
『プレジデントFamily医学部進学大百科2021完全保存版』
※1カ月あたりの金額には、入学金などの諸費用が含まれていないため、各項目の和と総額が異なる場合がある。また、塾代や学費などは当時の数字。
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