※本稿は、『プレジデントFamily医学部進学大百科2021完全保存版』の一部を再編集したものです。
「公立小中高→群馬大学医学部」通ったのは月4000円そろばん教室だけ
母一人子一人の母子家庭で育ち、群馬大学医学部に現役で合格したGくん。習い事はほとんどやらせていなかったと、母は振り返る。
「通わせた習い事は小学校3年生から学童代わりにと、近所のそろばん教室くらいです。放課後の居場所にもなり、友達と和気あいあいと過ごしていたみたいです」
月謝は4000円。昇段が楽しみで、高校2年生まで通い続けたそうだ。学校は高校まで公立で学費はゼロ。塾には通わなかった。
「地元の中学は1学年30人ほどしかいませんでした。成績は上のほうでしたが、1番2番を争うような子ではありませんでした。負けず嫌いでもなく、おとなしいタイプでした」
高校は地元で進学校として知られる県立高校の理数系コースへ進学する。Gくんの入学当初の成績は“真ん中より少し上”あたりだったが、高校への進学をきっかけに、徐々に頭角を現すようになる。
「地元の中学にいた頃とは違い、似たようなレベルの子が集まっている中で、努力すれば順位が上がることがわかって、張り合いがでたようです。高校で良い先生方にもめぐりあえて、勉強が楽しくなったとも話していました」
特に成績の伸びが著しかったのは、国語と英語だ。英語は中学生の頃から洋楽に熱中し、高1で英検準1級を取得した。
他の科目もコツコツと努力をいとわない真面目な性格が手伝い、高1の終わりには総合成績が学年のトップクラスにまで上昇した。Gくんはそこで初めて「大学は医学部に行きたい」と口にするようになったのだそうだ。
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