3万円以上のおせちが50代に人気
今回、3社のおせちをリサーチして気づいたが、最も高価なのがローソンの「プレミアム和風三段重」(3万9300円・3~4人前)。一瞬、誰が買うのかな? と思ってしまったが、特に50代に人気が高いという。舌の肥えた大人世代が支持していることから、細かい味の説明は不要だろう。メニュー一品一品、厳選した国産食材にこだわったお重は圧巻だ。
その他、宅配専用のペット用(愛犬用)の「コミフデリ 招福おせち」(4320円)などもそろえているのがローソンの特徴。ふだんから“ご近所ユーザー”の多いコンビニならではだ。思い思いの正月の楽しみ方に応える。
「ちょっと贅沢なおせち」が人気
最後にファミマのおせちは、バリエーションが豊かだ。ファミマのオリジナルおせちと三越のおせち、2ブランドをそろえる。
広報担当の樋口雄士さんによると、「帰省や海外旅行を控えて自宅で過ごす『巣ごもり需要』があるためか、三越のおせちの受注状況が昨年より伸びている」らしい。三越では京都の老舗名店のおせちなど、多彩に取り扱っている。「ちょっと贅沢」なおせちに人気が集まっているようだ。
ファミマオリジナルおせちの中では、「八百彦本店 和洋三段重」(2万1000円・3~4人前)が人気だ。名古屋の名店監修の味、46種がそろった豪華版。また「今年は、幅広い年齢層の方に召し上がっていただけるよう、和風テイストだけでなく、中華を加え、和洋中のメニューがそろった一段重もそろえました」(樋口さん)
他にも「一段重二個セット」なるユニークな“完全個食タイプ”もあり、「おせちの食べ方の変化」を意識した商品が目立つ。