見返りのないことをするとストレスがなくなる

【村山】店のオープンが東日本大震災の直後だったので、全くお客さん来なくて。目黒の店付近のガードレールをずっと拭いていたんです。目黒の駅までずっとホウキで掃いて、ガードレールをきれいにしたら交通事故が減るだろうなと思いながら、毎日ずっとやったんですよ、朝から晩まで。

全然一人もお客さん入ってこなくて、ガードレール拭きだけで1日終わったこともあって。

けど、何かしら人のためにやらないと、何のために僕は店をやっているかわからないし、何のために生きているのわからなくて。店を始めて、毎月200万円の赤字を垂れ流して、どうしようかっていうときでも、やっぱり何かしら人のためにやりたいなと思ったので、考えられることは結構やり尽くしたあとに、ガードレール拭きだって。

ガードレール
写真=iStock.com/guapofreak
※写真はイメージです

【正垣】あなたすごいんだよ。あのね、普通の人が人のためって言ったら見返りを考える。見返りのないことはエネルギーと一緒だから。俺ら空気を吸って生きているけど、空気は何か見返りを求めているわけではない。

【村山】そうそう、植物からもらっているので。

【正垣】見返りがないことをやると、自分の表面の心じゃなくて、奥の心がエネルギーと共鳴するからストレスがなくなるんだよ。だからあなたが見返りのないことを一生懸命やっているんだけど、これはあなたにとってすごく正しくものを考えさせる土台をつくっているわけ。

だけど、お客が来ないときにガードレール拭きをすると、心の奥が喜ぶわけ。それでその喜びが信じることにつながっちゃう。嬉しいから。不安でしょうがないんだけど、それをやることによって落ち着いてるわけだよね。あなたのそういう考え方が、今の仕事につながっている。

お客様が来ないなら自分の考えが間違っている

【正垣】結果がうまくいかない、周りが苦しんだりする時は、必ず自分が間違ってるんですよ。俺は間違っているんだとわかれば、自分を変えることができるでしょう? その繰り返しで成功するんです。だからお客が来ないっていうのは、自分の考えがおかしいってことなんです。

【村山】本当にそうですね。

【正垣】自分の考えをフラットにして、自分の考えがおかしいから来ないんだって。レストランをやってみて、高くてまずいからお客さんが来ないとわかった。だから、どこよりも安く出すことにしたんだよ。だからお客さんが来るわけ。

普通の人は「こんなに安くて美味しいのに」って言うけど、違うんだよ。自分の腕じゃこれ以上美味しくできないから、価格下げたんだよ。

1号店の立地は最悪の場所だと思っていた。でも、おかげで高くて美味しくないものを出してるからお客が来ないんだってわかった。本当は最高の場所だったんだよ。だから1500も店が、簡単にできるんですよ。

【村山】確かにそう思います。

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