深刻化するコロナ不況を生き残るのはどんな企業か。教育評論家の石田勝紀さんは「新型コロナの影響では未来の前倒しが起きている。これからは昭和の古いおじさんたちが支配する企業は生き残れない。それは10項目のチェックで判断できる」という――。
大きな砂時計の上に座って、ノートパソコンで作業しているビジネスマンのイラスト
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コロナ禍による「未来の前倒し」で生き残る人・企業の条件

新型コロナの影響により始まったテレワークやオンライン授業。そんなネットを介する仕事・学びが始まって半年が経過しました。コロナ以前から、AI(人工知能)の台頭により本格的に新しい時代が到来し、仕事も学びも変わるだろうと言われていました。でも、多くの人は「それはまだ少し先のこと」と思っていたのではないでしょうか。

突如やってきた新型コロナによって、世界は瞬間的に状況が一変しました。“未来の前倒し”が人々を混乱させています。

筆者はこれまで教育評論家として上場企業を中心に10年以上、毎年50~60回の企業研修を行ってきました。そこで気づいたのは、企業には大きく2種類あるということ。それは、昭和・平成から続く旧来型の経営をしている「20世紀型企業」と、オンライン全盛の時代を予測していたかのような経営の「21世紀型企業」です。

現在のような非常時に対して、対応できる企業とそうではない企業と言い換えてもいいでしょう。10年先には大きな差が明確になると思っていましたが、それがいきなり2020年にやってきたのです。

では、20世紀型と21世紀型ではどのような違いがあるのか、それぞれ次のようなキーワードを立てて10項目について説明していきます。

20世紀型企業と21世紀型企業の比較10項目