ウォーレン・バフェットは、なぜ「賢人」と呼ばれるのか。経済ジャーナリストの桑原晃弥氏は「株式投資において大切なのは、投資する企業をよく知ることと、信じて待つことだ。バフェットの投資家としてのスタートは11歳の時の失敗と、その教訓を生かすことから始まっている」という――。

※本稿は、桑原晃弥『伝説の7大投資家 リバモア・ソロス・ロジャーズ・フィッシャー・リンチ・バフェット・グレアム』(角川新書)の一部を再編集したものです。

株価をチェックするビジネスマン
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なぜバフェットは富と名声、尊敬を集めるのか

投資に少しでも関心のある人で、ウォーレン・バフェットを知らない人はほとんどいないだろう。バフェットを評する言葉はたくさんある。

世界長者番付トップ10に30年以上も君臨する大富豪。

経営するバークシャー・ハザウェイの株価を50年で80万%以上も上昇させた天才投資家。

これだけでもバフェットのすごさが分かる。バフェットの盟友ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)が「彼はただ優れた投資家というのではなく、世界で最も優れた投資家として記憶されるだろう」と評したのもその圧倒的な成果を見れば納得がいく。だからこそ、人はバフェットのことを「世界一の投資家」と呼ぶが、バフェットにはもう一つ「オマハの賢人」という有名な呼び名がある。