持病持ちの妻に理解を示さない、コロナ禍で会食三昧の夫

神奈川県在住のC美さんのケースはどうだろうか。

会社員のC美さんは48歳。同じ年の夫との結婚生活は20年超になる。彼女には持病があり、コロナウイルスに感染すると命の関わるおそれもあると、神経を尖らせている。

これに加え、緊急事態宣言解除のあたりから、夫婦関係に暗雲が立ち込めているらしい。原因は夫が、以前のように、夜の会食をする生活に戻ったから。

C美さんは夫にこう告げたという。

「私が基礎疾患を持っていることを知っているよね? なんで、そんな外食ばっかするの?」

ところが、夫は「気を付けて食事をしているから大丈夫」と言うばかり。ついには、「かかったって軽症じゃん?」と言い出したので、C美さんはたまらずこう言ったという。

「あなたはかかっても軽症かもしれないけど、私は違うの!」

すると、夫がこう返したのだそうだ。

「俺だって、会食に行きたくて行ってるわけではない!」

C美さんは筆者にこう訴える。

「夫と私のコロナに対する認識がまるで違うんです。私は駅でも人とすれ違う時には息を止めるほどなのに、夫はコロナを軽くみてる。正しく恐れてほしいのに、そうしてくれないもどかしさがあって、価値観の差は決定的です」

私の体を100%気遣ってくれない。あくまで自分勝手になるならば、私も勝手に生きる、と決意し、C美さんは今、密かに離婚の準備に入っている。