お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さんは、自身のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で本の紹介動画を配信している。2日で1冊のペースで本を読むという中田さんは、「読書を重ねるうちに、おもしろい本の共通点が見えてきた」という――。

※本稿は、中田敦彦『幸福論「しくじり」の哲学』(徳間書店)の一部を再編集したものです。

お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さん
撮影=黑田菜月

インプットには、もっぱら本を使う

アウトプットし続けられる自分でありたい。そのアウトプットによって自分の、そしてできれば周りも含めた熱狂の渦を巻き起こし続けていたい。

そう思い続けているぼくが気をつけているのは、インプットの質と量。良いインプットあってこそ充実のアウトプットがあると信じているからだ。

お笑いに打ち込んできた時期には、テレビのバラエティやお笑い番組を片っ端から観て、芸人のネタも浴びるように観てきた。

YouTubeチャンネル『YouTube大学』やオンラインサロンをはじめてからのぼくは、インプットの質と量を担保するのに、もっぱら本を用いるようになっていった。

YouTubeで本をそのまま紹介することが多いわけだから当然なのだけど、読む本の量はといえばこのところかなりのものだ。だいたい2日1冊のペースである。ページの最初から最後までじっくり精読するのが2日1冊という意味で、それ以前に取り上げる本を選ぶ時点で何冊かざっと目を通し、加えて選定した本の内容の周辺知識を補強するためにさらに何冊か拾い読みしたりもするので、総量とすればそうとうになる。

つらい?

いやそんなことはない。自分にとって満足のいく、質の高いアウトプットを実現するためには、是が非でも同等のインプットが必要なのだから、YouTubeやサロンの活動を維持して質を高めていくためには、本のページをめくる手を止めるわけにはいかない。

それになにより、本はやっぱりおもしろい。このペースで読むようになって、いっそう感じるようになってきた。