①「報告・連絡・相談」は多いほど良い!

社会人の「ほう・れん・そう」(報告・連絡・相談)については、誰でも一度は聞いたことがあると思います。これまでの新入社員研修でも必ず話されてきた超鉄板の話ですが、オンライン時代にはその重要性が一段と増します。

テレワークの導入に際して、企業が社員のマウスの稼働状況をチェックしたり、定期的にスクリーンショットを撮ったり、テレビ会議のビデオを繋ぎっぱなしにするよう強制したり、という監視政策がとられたところもあるという話を聞きました。

なぜ監視するかというと、信頼していないからです。これはもちろん企業側の考えに対しても一言モノ申したい気持ちがあるのですが、ここでは視点を変えてみましょう。

「どうすれば信頼してもらえるのか?」と考えてみてください。その答えが、「報告・連絡・相談」です。「報連相」がマメな部下は行動がよく見えます。一方で、全然「報連相」がない部下であれば、何をしているのかよく分からず不安になります。実際には集中して仕事をしていたとしても、分からなければ上司は不安なのです。オンラインとなると、これまで以上に上司の目が届かない時間が増えますので、なおさら「報連相」の重要性が上がるというわけです。

マメに「報連相」をし、上司からの信頼を勝ち取ることができれば、やがて「これはあなたの裁量で自由にやっていいよ」と段階的な権限を与えてもらえることもあります。縛られない働き方をしたい人ほど、「報連相」には力を入れることをおススメします。

②相づち、リアクションは3割増しで

オンラインでのコミュニケーションは便利な半面、相手の感情が読みづらいというデメリットがあります。私は社内外問わず、1日複数回Zoomでミーティングをしていますが、話しながら「本当に話を聞いてくれているのかよく分からないな」と感じることも少なくありません(実際には聞いてくれていると思いますが……)。

人の言葉に耳を傾ける「傾聴力」が大切なのは、オンラインでもリアルでも同じです。でもオンラインの場合は、画面を通して傾聴の姿勢が伝わるためには相づちやリアクションをこれまでよりも大きくとる必要があります。

例えば、「聞こえています」という合図をするときも、親指と人さし指で小さなOKマークをつくるのではなく、右腕と左腕で大きな輪を作って「○です!」と伝えてあげたほうが、相手にはよく分かります。

このように、相手が不安に思うことのないように配慮してリアクションを取る、というのがオンライン時代の一つの礼儀になると考えています。