バツ7男のナンパの切り口
見知らぬ女性に声をかけるのは勇気がいる。バツ7男のように慣れていている人は、どのような判断基準で声をかけているのだろうか。
「たとえば2人組の女性がバーにいるとします。友達との会話が途切れてできる間、そこが声をかけるチャンスです。相手がリラックスしていながらも一瞬できる間が、声をかけるタイミングです。“こんばんは、マダム”などと、突拍子もないユーモアを入れて声をかけると効果的です。相手を一瞬ハッとさせるんです。相手の反応が悪ければ即撤退。損切りです、諦めましょう」
相手のことを考慮し、タイミングを大事にしていることがわかる。たしかに、会話の途中などでいきなり入ってこられても相手にとってはただ困るだけ。ダメなら即撤退という潔さも大切だ。しつこい男は周りから見ても、みっともなくてかっこ悪い。「突拍子もないユーモア」これはとても難しい。いい意味で面白く、驚かせないと「ハッ」とでなく「キョトン」されそうだ。ユーモアのセンスが問われる。
沈黙は女性が自分のことを喋りだすチャンス
きっかけをうまくつかんで会話に持ち込めたら、次に意識することは何だろうか。
「あまりガッツキすぎずに、聞き役に努めましょう。沈黙を恐れて喋りすぎる人がいますが逆効果です。ほどよい沈黙は、相手が我慢できずに自分のことを喋りだすチャンスです。ここで相手の情報をキャッチして会話を広げていきます」
間が持たず喋り出してしまう心理をうまく利用している。質問ばかりして相手のことを聞き出すより、相手に自然に喋ってもらうほうが、客観的にみてもスマートだ。何より沈黙に対しての焦りがなくなり、余裕のある態度で会話に臨める。
「例えば相手が“私は人より劣っている”などと言ってきたら、否定はせず“そんなことないよ、それは個性だからいいことだよ”というように、まずは肯定しましょう。短所やコンプレックスを長所や個性に置き換えて伝えると、相手は喜びます。だだし、この肯定によって相手が図に乗り出すようであれば、クセが強い女性である場合が多いので注意が必要です」
否定から始まる会話は上から目線になりやすく、相手も反論してきやすくなる。お互い楽しく会話するうえでは必要ない。考え方の柔軟さと包容力を感じる。男女間の会話に限らず、参考にできそうだ。