新型コロナウイルスは私たちの生活を直撃した。今後、同じような大変化が再びやってくるかもしれない。私たちはどう備えればいいのか。ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔氏は「『新しいお金の生活様式』を身につける必要がある」という――。(後編/全2回)。

前編(【ポイント1、2】)に続き、新型コロナウイルスのような感染症のほか、天災や会社の倒産など予期せぬ事態が起こった時、その被害を最小化し、生き残っていくための「お金の戦略」を練っていきたいと思います。

日本円、電卓
写真=iStock.com/bankrx
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知らない泣きをみる「新しいお金の生活様式」とは

【ポイント3】貯蓄や家計にも変化の兆し

・少しの貯蓄があなたのリスクを大きくヘッジする
・節約のスキルを身につける
・家計の支出が変化しムダな支出が浮き彫りになる

3‐1)数十万円の貯金が人生を左右することがある

今回のコロナ騒動で多くの人が痛感したのは「一定量の現金が手元にある」ということが経済的・心理的な余裕として極めて大きいということです。

簡単にいえば「定期預金100万円がある」人と、「常にキャッシングなどの返済に苦しんでいる」人は、こういう時に大きな差が出ます。平時には意識していなかったかもしれませんが、収入が減ったとき数カ月しのげる力があるかどうかは、重要なポイントなのです。

また、個人への特別定額給付金、会社の雇用維持策などへのいろんな給付金や融資が回ってくるには数カ月かかり、その数十日の差が人生を分けることもあります。

今回苦しんだ・苦しんでいるという人は、次に同じような状況になったとき、今回と同じ轍を踏まないように対策を立てることが大切です。そもそも、新型コロナウイルスにかかわらず、予期せぬ理由で失職するリスクは誰にでもあるのです。

「その気になれば、いつでも貯められる」などと今まで貯金を甘く考えていた人は、今回の苦しい状況を乗り越えたら、必ず貯蓄習慣をつけましょう。月に1万円以上、ボーナスから10万円以上を貯められる人は、年32万円のペースでお金を貯めることができます。このペースで3年がんばれば100万円に達しますし、ボーナスからもう少しがんばって積み立てれば2年でのゴールも不可能ではありません。

「次の経済危機」に直面したとき、何年かかけて貯めたお金があなたを救ってくれることになるはずです。