中国インドの武力衝突、尖閣圧力…
6月15日中印国境地帯でインド軍・中国軍の国境紛争が発生し死者が発生する事態が生じた。同国境地帯では中国の開発進出が先行しており、近年ではインド側も道路建設などを進めて対抗している状況があった。この紛争がどのように帰結に至るかは不明であるが、核兵器を持つ大国同士の死者が出る紛争が発生したことに危機感を募らせざるを得ない。
中国の領土的膨張は海洋方面でも極めて顕著になっている。南シナ海における軍事施設の展開は、東南アジア各国との緊張関係を高めている。米海軍も航行の自由作戦を活発化させることを通じて中国側の出方をけん制しているが、中国側の振る舞いは一向に改善する気配はない。
日本に対しては昨年習近平国家主席を国賓で招くことが決定したにも関わらず、中国政府は尖閣諸島周辺での圧力を強めている。また、中国の近年の海軍戦力の増強は著しく、さらにミサイル戦力は日本を屈服させるに十分な力を保持しつつある。サイバー戦力などを含めた総合力では人民解放軍は自衛隊に対する優位を既に築いていると言っても過言ではない。