理屈をこねることで自分の精神を守っている

また理屈をこねる人は自信がないにもかかわらず、プライドだけが高いので、よく上から目線で相手と対話します。

バカにされたくない、賢く見られたいという思いがあるので、専門用語を多用し、持論が正論とばかりに話し、さらに相手との距離をあけてしまうという結果になるのです。

こうした自分の精神を守るための防衛機能は誰にも存在し、自分の感情や本能、欲求に直面することを避けて「知性」の世界に逃げ込む行動のことを、「防衛機能の知性化」と言います。

知性化には、自分の本能や感情という「理論に基づかない感情」に理屈をつけて説明することで、自身が受け入れがたい状況を、なるべく自分にとって受け入れやすいものへと変えていく効果があります。また、知性や学問などの権威のある世界の言葉を借りることで、自分の気持ちをさらさずに感情をコントロールしようとする目的もあります。

このように理屈というのは、自分にとっては一時の逃げ口上となり、他人にとっては百害あって一利なしといっても過言ではありません。

自分の理屈っぽさもチェックしてみよう

もしあなたがこのような理屈屋であれば、悪いことは言いません、即刻やめるべきです。なぜなら、これらの行動は習慣化してしまう傾向が高く、いつの間にか理屈屋から脱却できないという状況になってしまいます。

理屈っぽさのクセが習慣化すると、間違いなく人間関係が悪い方に傾きますので、あなた自身が理屈屋であるかどうかもチェックしてみましょう。

次の項目1個以上でも思い当たる項目があれば、あなたは理屈っぽい人になりやすいと考えて間違いないでしょう。すでに3項目以上思い当たるふしがあれば、すでに理屈屋と断定しても構いません。

・自分はいつも冷静沈着だと思う
・博識であり、知識の幅が広い
・完全主義で几帳面
・短気である
・自分のペースが最優先
・こだわりを持つ
・すべてを論理で片づけようとする
・会話するときに、内容を多く詰め込みすぎる
・言い負かされることを極度に嫌う

いかがでしょうか? もし3項目以上当てはまるようであれば、自身の人間関係を見直したほうがいいと思います。周りから距離を置かれてはいないか、よく意識して気づくべきです。