浪費家タイプ? 節約家タイプ?
「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉もある通り、夫婦の金銭感覚=お金に対する価値観があまりにも違う場合も日常的にイライラが起こりやすいものです。身近な話だけでも、「普段使うものは安いもので構わない夫、よいものを長く使いたい妻」「ほしいものはすぐ買う夫、よくよく考えないと買わない妻」「見栄を張って後輩におごる夫、基本割り勘が当然と思っている妻」「外食が大好きな夫、外食は贅沢だと考える妻」などたくさんあります。
お金の問題は、ギャンブルや借金にまで発展すると離婚原因になることも多いものです。ある女性は、夫の浪費癖にイライラしていました。誰もが振り返りたくなるようなイケメンの夫は、妻の自慢でもありましたが、新婚生活がスタートし、しばらくすると、彼女は見かけないブランドバッグや時計を頻繁に目にするようになりました。そのペースは半端ではなく、10万円以上もする高級品が毎週のように増えていったのです。
「そんなに買い続けて、家計は大丈夫?」と注意しても、彼は「僕の稼ぎからだから大丈夫」といってやめようとしません。共働きの彼らは結婚する前、家計について取り決めをしていました。家賃は夫もち、光熱費と食費は彼女もち、車のローンは夫、二人の将来のための保険や貯金はそれぞれ各8万円などです。その他のお金はそれぞれが自由に使うスタイルです。
そこに、彼の借金が発覚します。その額300万円です。彼の年収は500万円、妻の年収は300万円。夫婦二人で暮らすには十分な金額でしたが、ブランド品を買い続ける夫はそれでは足りず、妻に隠れて借金をしていたのです。
借金や浪費は癖になって繰り返しがち
しかも、夫は300万円の借金を延滞し続け、遅延金を含めて借金は380万円に膨れ上がっていました。妻に問い詰められて「もう二度と借金はしません」と誓ったのですが、妻が借金を肩代わりした後、また2カ月もしないうちに100万円以上のお金を借りてしまったのです。夫はブランド品や高級時計だけでなく、妻に内緒でギャンブルにも手を出していました。
そんな状況ですから、もちろん、貯金なんてありません。結局のところこの二人は、離婚に至りました。借金癖や浪費癖のある人というのは、癖になっているのですから、根本の原因を解消しない限り繰り返す傾向があるといいます。
本当に自分の浪費癖を直したいと思うのであれば、専門家に頼るのも一案ですし、妻に一切のお金の管理をお願いしてお金の元栓を締めてしまうくらいの徹底した対策が必要な場合もあります。給料をおろせる銀行のカードは妻に渡し、週払いのお小遣い制にするなどです。
また、共有クレジットカードにして、使うたびに妻にメールが届くような設定をして、自分の出費が度を越さないように監視してもらうようにする手もあります。浪費がストレス発散になっているとしたら、お金のかからないストレス発散法を一刻も早く探すべきでしょう。