「カメラの位置」で上から目線にも偏屈にもなる
落とし穴②:映り方で印象が変わる
ウェブ面接は採用担当者、就活生、双方が画面で相手の顔などを見ることができます。当然ですが、双方が画面越しにどんな場所にいるのかを確認できます。企業側は会議室等からウェブ面接を実施しようとするでしょう。ウェブ面接を導入する際に、運営企業等から指示を受けているため、映り方はそれほど問題ありません。
一方、就活生側はそうしたノウハウをもっているわけではありません。そうなると、どう映っているのか、何を、どう注意したらいいのか分からない、といった人も多いと思います。映り方は自分への印象を左右するので、しっかりと準備する必要があります。
映り方でいえば、具体的には「カメラの位置」「光の加減」の2点があります。
まず、前者ですが、スマートフォンにしろ、ノートパソコン・タブレット端末にしろ、カメラの位置は意外と重要です。ウェブ面接を初めて体験する就活生は、カメラの位置を低くしがちです。その結果、就活生がカメラを見下ろす形になり、意図せずとも「上から目線」で悪印象を与えてしまう恐れがあります。
カメラの位置が高すぎると、逆に就活生がカメラを見上げる形になります。これはこれで卑屈な印象を与えてしまいます。カメラの位置は、就活生の視線に合わせるように調整してください。
「光の加減」も就活生の印象を左右する
次に光の加減です。日中、窓を背にすると、逆光となり、顔が映りにくくなります。光が斜めに入るようにするといいでしょう。それから、顔映りをよくするために、モデル撮影等ではレフ版が使われます。レフ版を購入する必要はありませんが、カメラに映らない位置にコピー用紙の白紙や白いハンカチを置くのも一法です。
自室でウェブ面接を受ける場合、自室の照明がそもそも暗い、ということもあります。特に蛍光灯やペンダントライトだと、部屋全体が暗い印象を与えてしまいます。電機量販店の照明コーナーだと、LEDシーリングライトがよく展示されています。こちらだと、かなり明るくなるため、場合によっては付け替えた方がいいでしょう。
アウェー感はそれほどない、からこそ油断に注意
落とし穴③:生活面・異音などでマイナス評価も
従来の面接だと、就活生は普段訪問したことのない企業の会議室等に出向きます。いうなればアウェーであり、緊張しやすい、と言われていました。一方、ウェブ面接だと、自室などで受けるため、アウェー感はそれほどありません。
ここが落とし穴で、自室で受ける場合、カメラは就活生が想像する以上に、背景や左右が映ってしまいます。生活感があると、悪印象をもたれるリスクがあります。そのため、部屋をきちんと片付けておいたほうがいいでしょう。