ウェブ面接のメリットは移動リスクゼロ
このウェブ面接は、導入企業・就活生、双方にとってメリットがあります。具体的には「時間の節約」「コストの節約」「イベントリスクの軽減」の3点です。
1点目、多いのは「移動時間」の節約です。特に地方の就活生は、面接のためだけに時間をかけて移動していました。これは地方で採用試験を展開する企業にも当てはまります。それから、企業側だと、移動に時間がかかると、その間、他の仕事をしづらい、というデメリットもあります。
2点目、コストの節約も1点目とほぼ同じ。就活生・企業、双方とも交通費や場合によっては交通費が発生します。
3点目、「イベントリスクの軽減」は、コロナショックがまさに当てはまります。未解明の部分が多いとはいえ、接触により感染リスクは高い、とされています。ウェブ面接であれば接触によるリスクはゼロです。
コロナショック以前から、イベントリスクとしては東京オリンピック・パラリンピックがありました。予定通り実施され、外国人観光客が急増すると、首都圏の交通網には大きな影響があるとみられています。この混雑で就活生(または採用担当者)が移動できない恐れもあります。リスク軽減のため、コロナショック以前からウェブ面接を導入する企業が増えていました。
就活が激変しウェブ面接が主流に
これまでの就活では、ウェブ面接は主流ではありませんでした。大手企業だけでなく中小企業も「面接というからにはちゃんと会わないと判断できない」とする企業が多かったのです。しかし、状況は大きく変わりつつあります。
2020年には5Gが導入されます。これにより高速通信、低遅延、多接続が可能となり、IT化がさらに進む、といわれています。今回のコロナショックで、就活のウェブ化はますます加速するでしょう。今後、就活では面接といえば、ウェブ面接が初期~中盤の選考で利用され、リアルの面接は最終選考を含む終盤のみ、と変化していくでしょう。
それでは、このウェブ面接は就活生にとって福音か、といえばそうとも限りません。
学生が気づいていない落とし穴があります。しかも、従来の面接と異なり、導入した企業も体験した学生も多くありません。そのため、情報が不足気味、とも言えます。そこで、主な落とし穴3点を以下にまとめました。