美意識を磨き若々しく楽しく人生を折り返す
美容というと多くの男性は自分とは無関係だと思いがちである。美容研究家・小林照子氏は、なぜ男性に向けて本を書こうと思ったのか。
「そもそも男性は外見や容姿を気にかけることを“男らしくない”と見なしてよしとしません。若いときは若いだけで魅力的ですが、人はなかなか自分の肉体的な衰えを把握できないものです。私が“男性にも美容が必要”と言うのは、何も“化粧をしなさい”と言っているのではありません。皮膚や髪、眉毛など自分の体の素材を丁寧に扱い清潔にし、身だしなみを大切にしてほしいということなんです」
小林氏は、化粧品会社コーセーで30年以上にわたり美容の研究に携わってきたプロフェッショナル。業界初のパウダリーファンデーションを開発するなど、数々の大ヒット商品を世に送り出してきた。56歳で同社取締役・総合美容研究所所長を退任後、美・ファイン研究所を設立。85歳を迎えたいまなお、ビューティービジネスのプランニングや後進の育成などの第一線に立ち、活動を続ける。
男性向けの美容レッスンも、そのひとつ。受講者の多くは、企業社長をはじめとした一流ビジネスマンだ。