平成の消費変化を象徴する日本の「国民服」
ファッション文化論、化粧文化論などを専門とする著者の最新刊だ。かつてはDCブランドやボディコンを着ていた時期もあるなど、著者自身も洋服へのこだわりが強いという。そんなおしゃれ好きな著者が、なぜユニクロというカジュアルファッションに興味を抱いたのだろうか。
「少し前まではユニクロの服は、おしゃれだとは思われていなかった。着るとしても、インナーなど外からは見えない部分に取り入れる程度。『ユニバレ』『ユニ被り』という言葉が流行ったように、『みんなが着ているユニクロを自分も着ているのは恥ずかしい』という消費者としての複雑な心理を抱えていた」
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