「日本の司法制度が公平でない」との言い分を肯定することになる
ゴーン氏の事件と「人質司法」と批判される日本の司法制度の問題を混ぜて論じ、「保釈を早期に認めるようとする流れを止めてはならない」と訴えている。
これではゴーン氏の思うつぼである。「日本の司法制度が公平でないから逃走した」という彼の言い分を肯定することになってしまう。
最後に朝日社説は「捜査・公判の遂行と人権の保障。両者のバランスがとれた保釈のあり方を模索する営みを続けるためにも、今回の逃走の徹底した検証を求める」と「人権の保障」をクローズアップする。
ゴーン氏の海外逃亡は、カネの力にものを言わせ、訓練を積んだプロに頼んだ疑いが強い。そうだとすれば「人権の保障」という次元の話ではない。朝日新聞の論説委員はなにを考えているのだろうか。