セルフロウリュが可能なサウナ室

【太田】2つ目の「ケロサウナ」はセルフロウリュのできるサウナ室にしました。ケロとは樹齢200年以上の立ち枯れした欧州赤松のことで、「木の宝石」とも呼ばれる高級な木材です。したがって、ケロを使ったサウナというのはログハウスのような野趣あふれるデザインが多いのですが、かるまるのケロサウナはこのケロ材をあえて細切りにし、シンメトリーでモダンなデザインにしました。上がった蒸気がやわらかく舞い降りてくるように、内部の設計やストーブの位置にもこだわっています。

また、「岩サウナ」のサウナストーンにはゴツゴツとした男性的な石を使用しているのに対し、「ケロサウナ」では丸い石を使っています。このサウナでは、静かに自然に舞い降りてくるロウリュを楽しんでほしいから。こうしたサウナ室ごとの違いも楽しんでほしいと思います。

都会のビルの中で薪を焚くサウナを実現

3つ目の「蒸サウナ」は、スチームサウナが好きな方のためにつくりました。筒状になっているこのサウナは、岐阜県にあった蒸サウナを中村会長が気に入って入れたもので、日本には岐阜と池袋の2カ所しかありません。温度設定は45℃と低めですが湿度はほぼ100%で、薬草の爽やかな香りを楽しんでいただけます。

かるまるの「蒸サウナ」

最後は「薪サウナ」。薪を焚いて入るサウナは日本にもいくつかはあるのですが、こうした都会のビルの中というのは日本初です。40~50分ごとにスタッフが温度を見ながら、薪を入れに行きます。

室内は座ったまま炎のゆらめきが見えるようになっています。また、サクラやナラ、ブナなど使用する木材も季節ごとに変わり、それぞれの季節の香りを楽しめるようになっています。

サウナのこだわりはこれだけではありません。実は蒸サウナ以外のサウナ室にはもちろん1人用サウナマットをご用意していますし、さらにそれぞれのサウナ室のマットの色を変えています。部屋ごとにマットを変えているのは日本ではかるまるだけだと思います。