<strong>細谷 功</strong>●ザカティーコンサルティングディレクター<br>1964年生まれ。東京大学工学部卒業。東芝でエンジニアとして働いた後、アーンスト&ヤング・コンサルティングに入社。専門は業務プロセス改革、組織改革など。著書に『地頭力を鍛える』などがある。
細谷 功●ザカティーコンサルティングディレクター
1964年生まれ。東京大学工学部卒業。東芝でエンジニアとして働いた後、アーンスト&ヤング・コンサルティングに入社。専門は業務プロセス改革、組織改革など。著書に『地頭力を鍛える』などがある。

限られた情報、限られた時間で推定するのだから、答えはアバウトなものでいい。数字の桁数が合っていれば、推定の精度としてはかなり「いい線」である。

私たちコンサルタントも含めて実は専門分野ほどその場で答えを出せないものだ。ところが、ビジネスではしばしば質よりスピードが優先される。何の“当たり”も付けないで詳細の分析や実現性の検討を始めるのと、はじめに数字の桁数などの当たりを付けて行うのとでは、その後の作業効率が格段に違ってくる。

「見当がつかない」「情報が足りない」と立ち止まったら、そこから先には進めない。何らかの推定ロジックを考えて一度ざっくりとした答えを出してみる。するとそのプロセスのなかで不確実性の高い要素は何か、一番いい加減なところはどこか、といったいわゆる「(精度の)ボトルネック」の部分が見えてくる。

(小川 剛=構成 相澤 正=撮影)