「趣味のグループでも習い事でもいいんです。日常の行動範囲を広げる努力が大切です」(飯田氏)
「買い物ひとつとっても、コンビニより八百屋や魚屋を回れば、人と接触する機会が増える」と吉田氏。
FPの山田静江氏は「マンションの近所付き合いもあります。積極的に管理組合の役員を引き受けてもいいですね。それも友達づくりにつながりますから」。
友達づくりのチャンスはあらゆるところにある。
「何か習い事をするなら料理教室がお勧め」(飯田氏)。友達が増えるうえ、家事ができるようになれば、生活力も上がるのだから、一石二鳥なのだ。いろいろと気にかけてくれる女性の友達も増やしやすい。
しかし、友達をつくるのであれば、くたびれた身なりは何とかしたいもの。山田氏は「やっぱり身ぎれいに清潔にしておくことです。ましてお風呂に入ってないなんて最低です。親父臭には気をつけないと、近所の奥さんにも嫌われるし、パートナーなんて絶対にできない」と釘を刺す。
嫌われては気にも留めてもらえないのだから深刻。過去の地位で人はついてこないことを嫌でも思い知るわけだ。
吉田氏は「一人の親友よりもたくさんの友達。友達は消えて、またできてでいい」と助言する。
いくつになっても男を捨てない一方、誰とでも気軽に声を掛け合う“おばちゃん精神”も、男おひとりさまには必修科目なのだ。
(撮影=宇佐見利明)