学校時代の同窓会は友達を掘り起こす絶好のチャンス
暇ができるとふらりと旅に出るのが趣味のDさん。2週間の音信不通も珍しくないことは友人の間でも有名だったが、ある日、Dさんは自室で倒れた。友人がたまたまメールを送ったが無反応。きっと「いつもの放浪」と気にも留めない。
Dさんは1週間後に息絶えた。死後3週間、異臭をきっかけに発見……。
「ブログやメールも使いようです。もし何日か経っても返事が来なかったら心配して、というようなことを普段からお互いに話しておくべきです」とキーパーズの吉田太一氏は言う。
おひとりさまは、友人が頼り。自由だからこそ、まめな連絡がいざというときに役に立つ。そのためにも友達はたくさんつくっておきたい。
「30代、40代は仕事に縛られるのでプライベートの友達をつくりにくいのは確か。職場の同僚が友達と思っていて、転職したとたん友達がいなくなってしまう人もいます。だから学校時代の同窓会は友達を掘り起こす絶好のチャンスです」とFPの飯田道子氏。
習い事なら料理。友達ができるうえ生活力も上がる
吉田氏は、「私は懐かしい友達にも突然、平気で電話を入れますよ。ただ、50歳、60歳になると、同窓生とはいえ、社会的な立場や経済状況に大きな格差がついていたりします。金ない、家ない、家族がないおっちゃんが、大企業の部長になっている友達に、何十年ぶりに電話はできません。でもまだ40代だったら声をかけやすい。自分の死も一度は意識して、早いうちから連絡をこまめに取ってもらいたいですね」。
友達候補は同窓生だけではない。