集中を導くための、オリジナル枕・首タオル・香るハンカチ

早稲田大学在学中には、論文コンクールで政治経済学術院奨学金を受賞。20代で羽生善治九段から王座のタイトルを奪取した期待の棋士・中村太地氏に、対局前夜の睡眠の極意を聞いた。

棋士 中村太地氏

一瞬の気の迷いが勝負を決する将棋の世界で、睡眠は最重要課題です。よく眠れなかった翌日は明らかに「頭が働いていない」と自覚するほどですから、対局前日は「いかに熟睡できるか」に全神経を注いでいます。

17歳でプロ棋士になる以前は奨励会で修業を積んでいました。当時は今以上に睡眠不足で失敗することが多かったです。緊張や翌日の対局の戦法を考えて眠れなかったりすると、決まって結果が出ませんでしたね。

ロングスリーパーの僕は、昔からショートスリーパーに憧れていました。高校時代も期末試験前に「徹夜で叩き込んだ」と豪語する友人がいて、真似したこともあるんです。ただし、僕がやると必ず失敗していました。記憶したはずのことも出てこないし、思考力も低下している。なにより試験中も眠くて仕方がない。それ以来、睡眠を削って何かをすることは諦めました。

大学時代は棋士生活と両立していたので睡眠時間が4~5時間になる日もありました。そんな日が3日も続くともう駄目ですね。翌日は反動で10時間以上寝てしまう。