天王山は10月27日の参院埼玉補選
立憲、国民、「社会保障」の3会派が衆院で統一会派を組むと117人の勢力となる。自民党は285議席なので「1強」を脅かす存在とまではいえないが、安定した支持を持つ立憲、労組の支持を受ける国民民主、首相経験者の野田氏ら政治経験豊かで選挙にも強いメンバーがそろう「社会保障」が手を組めば、それなりにインパクトがある。そこと山本氏の「れいわ」が手を組めば、有権者は「今度こそやる気だ」と思うかもしれない。
当面の天王山は10月27日に行われる運びの参院埼玉補選だ。そこで野党が統一候補を擁立し、街頭演説で枝野、玉木、野田の3氏と山本氏と並ぶことができれば、ゲームは面白くなる。
補選候補が山本氏ならさらに盛り上がる
この際、山本氏が補選の候補となるというウルトラCも浮上してくるかもしれない。今、国会議員バッジを持たない山本氏は、次期衆院選に出馬する意欲を見せているほか、来夏の東京都知事選にも色気を見せている。
しかし、衆院選や都知事選よりも早く行われる埼玉の参院補選で山本氏「野党共闘深化の象徴」として立ち振る舞えば、注目度も高まる。当選すれば国会での野党の戦力も上がるだろう。
枝野氏は自身の地元でもある埼玉の補選で、どこまでリーダーシップを発揮できるか。真価が問われるところだ。そして、その推移は野党共闘の行方を左右するのはもちろんのこと、安倍晋三首相の衆院解散戦略にも影響を及ぼすことになる。