佐賀・嬉野。温泉とお茶の町として古くから知られ、福岡市内から1時間強、長崎県大村市とも隣接するアクセスの良さもあり、由布院(大分)、黒川(熊本)と並んで、九州北部の温泉街として発展してきた。

大村屋は天保元(1830)年創業、嬉野で最も歴史のある老舗の温泉旅館だ。当主の北川健太氏(34歳)は25歳で事業を承継した。