裁判が行われる地元の弁護士に依頼すると安く済む
費用を安くするには、弁護士が出張した際に発生する日当を抑えることも大切です。日当は、遠方の裁判所や現場検証などに弁護士が出向いたときに請求されます。半日なら1万~3万円、1日なら3万~5万円程度が相場で、交通費も合わせるとかなり大きな金額になります。日当を削減するには、裁判が行われる地元の弁護士に依頼するのがよいでしょう。
無料法律相談を受け付けている事務所でも、30分~1時間程度の時間制限を設けていて、それを超えると延長料金がかかるところが多くあります。それゆえ、弁護士への相談の前に質問したいことや不安に思っていることを書き出しておいて、短時間で具体的に質問できる準備をしておくとよいでしょう。
相談内容についての簡単な時系列表や、関係者の相関図なども手書きでよいので用意しておくと、話がすぐに伝わるはずです。また弁護士は相談を受けながら勝てるかどうかを考えていますので、相談前に証拠を集めておくこともお勧めします。
対面での相談はよい弁護士を選ぶうえでも必須です。弁護士選びで何より重要なのは、依頼者に対してどれだけ親身になってくれるかだと私は考えています。弁護士に相談した案件が解決するまでには、数カ月~数年を要することもあります。長い間、深くつきあう可能性がありますから信頼できる人を選ぶことが望ましいと言えます。
事務所のウェブサイトを読み込むことが有効
もう1つ重要なポイントは、自分が相談する案件について、その弁護士に確かなスキルと経験があるかということです。いくら親身になってくれる弁護士でも、その分野について知識と経験がなければ、最適な解決に導くことはできません。法の解釈は時代によっても変化しますので、最新の判例や法律について法律雑誌や論文、本や研究会などでしっかりと調べていない弁護士は、時代遅れの判断をしたり、本来得られるべき権利を見過ごしてしまったりする可能性があります。
弁護士のスキルや経験を見極める手段としては、その事務所のウェブサイトを読み込むことが有効です。弁護士自身がサイトに付随したブログなどで、自分が担当した案件の事例について記載していれば、その分野について詳しいという判断材料になります。