今年2月に1000円から1200円にカット料金を値上げしたQBハウス。それにもかかわらず、客足は前年同月比でほぼ変わらなかった。この値上げが評価されて株価は5月7日には上場来高値の2663円を記録している。大和証券のアナリスト関根哲氏は「値上げが成功した理由は、大きく2つある」という――。
QBハウス、値上げしても絶好調
ヘアカット専門店「QBハウス」を展開するキュービーネットホールディングス(以下、QB)の株価が、2019年5月7日に上場来高値の2663円を記録した。5月30日の終値は2310円で、1カ月弱で少し戻しているが、依然としてピーク時の約8.5割にとどまっている。市場に評価された理由は、2019年2月に行った値上げの成功だったと考えられる。
同社は、通常カット料金をそれまでの1080円から1200円に改定した。価格改定を行うことは2018年8月の時点で発表しており、その方針自体には多くの投資家が納得していた。ただ、値上げ後に見込み通り売り上げが伸びるかについては半信半疑だったため、動向が注目されていた。
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