上司との関係はeNPSを大きく左右するファクターに

また、人事部がなんでもかんでもやろうとするのではなく、各部門に持たされている裁量が大きく、部門長が責任を持ってその部門の働き方を改善しようとしている会社は、eNPSが高くなることが多いです。

それは京セラを創業した名経営者、稲盛和夫氏が提唱する「アメーバ経営」(組織をアメーバと呼ぶ小集団に分け、各アメーバのリーダーが中心となりアメーバの計画を立て、努力することで目標を達成していく)と通じるものがあると考えます。

▼辞めたい社員の離職を防ぐ施策事例
1.研修による成長支援
給料を上げるのではなく、何かスキルや知識を社員が身に付ける機会を与えることで、会社に所属するメリットを提供する。
2.ミッション・ビジョンの浸透施策
会社がどこを目指しているかわからないことに不安を抱く社員に向けて、しっかりと説明していく。会社の結束力の向上につながる。
3.褒める文化醸成(相互評価)
とある企業では、AさんがBさんにいいことをしたら、Bさんが「ありがとうポイント」を付与できる。ポイントは給料に上乗せ。
4.採用人物像の見直し
現場が求めている欲しい仲間像を吸い上げる。そこからリファーラル(推薦)採用にもつなげられるので、採用コストも抑えられる。
5.上司との面談、評価制度の見直し
上司との関係はeNPSを大きく左右するファクターとなるケースが非常に多い。逆にここを改善するだけで、一気にeNPSが向上するケースもある。
今西良光
エモーションテック社長
1982年、東京都生まれ。早稲田大学大学院出身。日立製作所、ファーストリテイリングを経て、2013年に独立。
 
(撮影=村上庄吾 写真=iStock.com)
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