子ども用の小さな歯ブラシを使うのもお勧めです
舌の表面は粘膜なので、掃除しすぎると傷つけてしまいます。ヒリヒリしたり、血が出たりした場合には、数日間は舌清掃を中止してください。舌苔が多くて舌が真っ白になっている人には、専用の舌ブラシを使って舌を掃除することを勧めています。ある程度きれいになってきたら、普通の歯ブラシで掃除をしてもよいでしょう。子ども用の小さな歯ブラシを使うのもお勧めです。
舌の掃除は1日1回、朝起きてすぐに行います。このときが一番舌苔が多く、口臭も強いからです。また、舌が舌苔で汚れていると、味蕾が埋もれて味を敏感に感じられません。舌をきれいにすれば、食事もおいしく食べることができます。
口臭専門外来に来る患者は5歳から90代と年齢層は幅広いのですが、プレジデント読者にも重なる中高年男性が最も多いです。
口臭は、人に指摘されないと気づきません。特に年齢が高くなり、社会的地位も高くなると、指摘してくれる人は少なくなります。まずは、家族など身近な人に、自分の息が気になるか聞いてみるとよいでしょう。
(写真=iStock.com)