米国の財政赤字は2009年度に1兆7500億ドル(約170兆円)に拡大することが明らかになった。日中の金融協力によって、米国の膨大な財政赤字を賄うことができると筆者は説く。

オバマ大統領は財政赤字を半減できるか

今回は、アメリカの財政赤字に対して、サムライとパンダが手を組もうという話である。サムライとパンダが手を組もうというのは、パロディー映画のなかでは(例えば、『ラストサムライ』の侍たちと『カンフー・パンダ』のポーが手を組んで黒船と戦うことは)ありそうだが、実際にアメリカの財政赤字に対してサムライとパンダがどうやって手を組むのであろうか。

去る2月24日に麻生首相がアメリカ・ワシントンDCに出かけていって、ホワイトハウスでオバマ大統領と初の首脳会談を行った。その首脳会談では、世界金融危機および世界同時不況への対応策が議論された。そのなかで麻生首相とオバマ大統領が合意したことのなかで一つ気になることがある。それは、「基軸通貨たるドルの信認を維持することが重要である」ということで両首脳の意見が一致したことである。というのも、同日(2月24日)のオバマ大統領による議会演説のなかで、オバマ大統領の任期中、2013年までに財政赤字を半減させる目標を掲げたこと、そして、その翌々日の2月26日にオバマ大統領が予算の基本方針のなかで米国の財政赤字拡大を発表したタイミングに呼応しているからである。