山登りが大好きで生きがいになっている。山登り資金のため、コンビニでバイトをしている。月1回妻とゴルフ、温泉にも行っている。消費がとても活発である。

最近の欲しいものは、自分と妻のための自宅のバリアフリーへの改装と車の買い替え。人生最後の買い物だと思い、スポーツカーでも買おうと考えている。

各ペルソナにどんなサービスを提供するか

「スーパーグランパ」には、夫婦二人参加型のイベントが望ましい。家族、特に孫に対する愛情も深いので、孫消費が期待できる。実は団塊の世代の孫消費が盛り上がらなくなっている理由には、子供たちの晩婚化が進み、まだ孫がいなかった人が多かったことも大きい。70代では多くの人に孫がいるので孫消費が期待できる。

健康に関心が強いので、夫婦での健康教室、自己管理を進める健康測定・データ化の商品やサービスもいい。また、他人に褒めてもらいたいので、趣味を自慢する舞台もニーズがあるだろう。車については、運転支援機能の強化された車が期待できる。

「武勇伝じいじ」は、外向きなので、メンズファッション、スキンケア、ヘアケアの消費が期待できる。いつも現役のままという気持ちが大きく、彼らに「働いている」「社会、若者に役立っている」という感覚を与えることが重要だ。

「卒婚の一匹狼」は、不健康な生活を送っているので、健康関連のサービスを提供したいところだが、何かのきっかけを作れるかどうかがカギになる。「卒婚の一匹狼」のペルソナを作成するのに参考にしたMROC参加者の一人は、「禁煙効果のある新薬の治験へ応募・参加し禁煙に成功した」と発言している。こうした行動を起こすために、きっかけ作りが重要となる。

また、ポール・マッカートニーのコンサートなどが人気となっているが、このグループは若い頃に親しんだ趣味に関連したイベントや商品などに糸目をつけないだろう。

「ラブラブお宅」には、旅行でもランチデートでもプレゼントでも、二人の世界を楽しむ機会を提供していくことが考えられる。夫婦仲良く暮らしていくため、健康関連のサービス期待できるだろう。住宅リフォームや車なども「人生最後の買い物」であることを強調し、ハイスペックな仕様を提案していくべきだろう。