「葬儀の手配を病院に任せると大損する」

『現代』(3/2号)は、「葬儀の手配を病院に任せると大損する」と警鐘を鳴らす。葬儀社が病院に仲介料を支払い、霊安室にスタッフを待機させているところもあるから、葬儀費用を高く設定しているところが多いからだという。

亡くなる前に複数の葬儀社を当たって、いちばん良心的な葬儀社に決めておく。それができないときは、搬送と遺体の保全処置までを病院が紹介してくれた葬儀社に頼み、葬儀は別のところに頼むのがいいという。

私の場合は、近所にある葬儀社にすべてを依頼し、お寺も紹介してもらった。ただし、お坊さんは、私の家の墓があるお寺から来てもらった。

私の母は、突然家で亡くなってしまった。主治医に来てもらったが、その後、警察が来て、殺された可能性も含めて検視をした。もちろんそんなことはないのだが、なんとなく嫌なものだった。

医者に死亡診断書を書いてもらって、死後7日以内に役所に提出し、火葬許可書をもらう。ここで『現代』が口を酸っぱくして言っているのは、提出する前に死亡診断書のコピーを必ず取っておけということだ。一度提出すると戻ってこないので、10通ぐらいコピーを手元に置いておけというのである。

受給停止と遺族年金の請求は同時にやると効率がいい

私の場合、葬儀で難しかったのは、お寺のどの広さの部屋を使えばいいのかということだった。私は現役のサラリーマンだったが、母親の友人、近所の人たちがどれぐらい来てくれるかがわからない。ようやく決まったのは、お寺から聞いた花輪の数が大体わかったときだったから、ギリギリであった。

お坊さんに渡すお布施の相場は40万円から50万円ぐらい。これには、通夜と葬儀2日間の読経料と戒名料が含まれている。

葬儀が終われば、14日以内と定められている健康保険と介護保険の資格喪失手続きと、保険証の返納がある。健康保険や介護保険は、払い過ぎれば後に再計算されて銀行口座に還付されるそうだ。

年金受給の停止をするには、役所→年金事務所→銀行の順がいいそうだ。年金事務所には予約が必要。役所は故人の住所地、戸籍謄本は故人の本籍地で取る。年金事務所では、受給停止だけならば年金手帳と死亡診断書でできるが、未支給年金や遺族年金の請求も同時にやったほうが効率がいいそうだ。

次に、私はやらなかったと記憶しているが、生命保険金の請求は早く済ませたほうがいいという。保険証書が見つからなくても、銀行通帳で確かめ、保険会社に問い合わせればいい。