「掘った芋いじるな=What time is it now?」など、日本語なのにネーティブには英語に聞こえる不思議な表現があるのをご存じですか。「プレジデント」(2019年4月15日号)の特集「中学英語でペラペラ喋る」より、そんな「空耳英語」をご紹介します――。

「掘った芋いじるな」が、英語に聞こえる?

実際は聞こえていないのに、なぜか聞こえたような気がする「空耳」。誰かが発した言葉が、まったく違う意味の言葉で聞こえるときに用いられる。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/SIphotography)

この特性を用いて、英語力アップに生かそうというのが「空耳英語」である。私たちは日本語を話しているつもりだが、ネーティブには英語として理解できる表現も、確かに存在するのだ。

たとえば日本語の「掘った芋いじるな」という文。これは英語のWhat time is it now?(今、何時ですか?)に発音が近い。

単語を1つずつカタカナ読みすると「ホワット・タイム・イズ・イット・ナウ」だが、ネーティブは1つずつ発音をしているわけではなく、「掘った芋いじるな」のほうが流暢な発音としてネーティブの耳に入りやすい。

また、What can I ~?(私は何を~できますか?)の発音は、北海道の地名「稚内」に近い。canはアメリカ英語では「キャン」と発音するのが通例だが、イギリス英語では「カン」に発音が近くなる。

発音上、canのnとIは音の連結(リンキング)が起こり、「カナイ」と発音される。頭にwhatという疑問詞を付ければ、「ワッカナイ」に限りなく近づくというわけだ。

What can I ~?という表現はよく使うので、覚えておいて損はない。

さらに、使用頻度の高い英語表現の代表格といえば、Please~.(~してください)。これはお菓子の「プリン」という言葉を連想させる。ネーティブに向かって何かをお願いするときは、ぜひ「プリン」を思い出しておきたい。

 

 

※「プレジデント」(2019年4月15日号)の特集「中学英語でペラペラ喋る」では、本稿のほか、TOEIC「1カ月で100点上げる」直前対策、経営トップの「英語はぜったいムリ」克服法、名選手の英語スピーチ講座など、英語の学び方について徹底解説しています。ぜひお手にとってご覧ください。