真摯に患者に向き合っている名医ほど、非常勤先でも患者に対するケアが細やかな人が多いという。

名医の非常勤先は、その著書を当たったり、インターネットで「医師名+外来」で検索すれば簡単に見つかる。非常勤先も宣伝になるから、名医の名前を出すことには積極的だ。病院のサイトに外来担当表があり、そこに名前が掲載されていれば名医がいつ来るかの目安にもできる。一般の人からの相談を受け付けるサイトを開設している意欲的な医師もいる。

「名医の中にはかなりオープンな先生もいます。直接問い合わせができるように、自身のサイトに電話番号を掲載し、外来で入っている病院なども公開している。積極的に患者と関わる姿勢は素晴らしいと思います」(川田氏)

もっとも、名医の非常勤先に患者が殺到した結果、業務に支障が出ては元も子もない。症状の程度をよくよく考慮して、アクセスには節度を持つべきだろう。

川田 諭
一般社団法人日本の医療を研究する会代表理事
「慶心クリニック」などのマネジメントを兼ねる。著書に『良医が語る医療現場のいま』。
 

中村正志
医師専任キャリアコンサルタント
マッチング件数200超。著書に『医師・医学部のウラとオモテ「悩めるドクター」が急増する理由』。
 
(撮影=石橋素幸、浮田輝雄 写真=iStock.com)
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