やる気がない部下に辞めてもらう
「君たちはお公家さんの集団か!」
1993年6月、大和ハウス工業の専務から当時のグループ会社の大和団地の社長へ就任した私は、最初の全体朝礼で大声を張り上げました。大規模な宅地開発を手がけていた同社は当時、バブル崩壊のあおりを受けて債務超過寸前に陥っていました。朝礼の会場は静まり返り、社員はみな伏し目がちで、私を正面から見ようとしません。上品で礼儀正しいけれど、闘志が感じられない。ただし、みな素直だから、やる気を引き出しさえすれば見込みは十分あると思い、あえてそういう表現でハッパをかけたのです。
その後、リストラ(人員削減)はしませんでしたが、代わりに厳しく働いてもらうことにしました。大規模団地開発からは撤退し、マンションと木造住宅の販売に力を注いでもらったのです。すると、1年目の3月に120人ほどが退社してしまいました。大半はバブル入社組で、それまでぬるま湯につかっており、厳しさに耐えられなかったのでしょう。一方、ほぼ同数のやる気に溢れた新入社員が入り、完全に攻めの体制に変わりました。
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