「はっきり話せない」人は口を開けていない

最後は滑舌についてです。俳優やアナウンサーは、滑舌をよくするために、とにかく母音(あいうえお)を重視してトレーニングします。私がプレゼンテーション指導をしている限りでは、滑舌に悩む方の9割以上は、口の開きが小さいことが原因です。

「あ」「い」「う」「え」「お」を、一音ずつ、いままでにこんなに口を大きく開いたことはないという限界まで開いてみましょう。その感覚を口に覚えさせ、話す時にもなるべく大きく口を開けるようにすること。それだけではっきり変わります。

良いコミュニケーションは、相手の立場に立って行われる時に生まれます。面接は、面接官との「共演の場」です。面接官の立場や役割を知ることで、応募者もまた、良い面接の場を作ることができます。不安や緊張もぐっと、少なくなるでしょう。リラックスしていきましょう!

岩下宏一(いわした・こういち)
ビーユアセルフ代表
1970年鹿児島県に生まれ。1993年京都大学法学部卒業後、NTTに入社し、本社人事部配属となる。その後NTTコミュニケーションズ設立時の人事部立ち上げに参画。仕事のかたわらミュージカル専門学校に通い、劇団四季オーディションに合格。安定した生活から一転、エンターテインメントの世界に飛び込む。実力不足に日々悩みながらも稽古に励み、ライオンキング他3作品500ステージに出演する。退団後は人材採用支援最大手のレジェンダ・コーポレーション株式会社に入社。大小50社へのコンサルティング業務を経て、同社人事部長となる。その後、2014年7月にビーユアセルフ設立。現在は官公庁から上場・ベンチャー企業まで、プレゼンテーション・コミュニケーション研修やプロジェクトファシリテーション、人材採用コンサルティングを展開中。
(写真=iStock.com)
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